こんにちは。
うきうきです。
2019年に、囲碁のプロ棋士に小学生の女の子 仲邑菫 (なかむら すみれ)さんがなったと話題をさらいました。
なんでも、仲邑さんは、囲碁の総本山 日本棋院の棋士採用試験で新設された英才特別採用推薦棋士第1号なんだそう!
わざわざそんな特別採用をするなんて、どんな経歴の持ち主なの?
まずは、仲邑菫さんをウォッチしてみましょう。
仲村菫さんのプロフィール
生年月日:2009年3月2日
プロ入り:2019年4月
出身:東京都
所属:日本棋院東京本院
師匠:中邑信也(父)
2012年、3歳で囲碁を覚える。
2014年、5歳で、関西アマ女流囲碁名人戦Bクラスで優勝
2015年、6歳で、大阪に転居
2017年4月~12日、関西棋院院生
2018年、韓国に囲碁短期留学
2019年、日本棋院の英才特別採用推薦棋士第1号として入段 プロ棋士に。
2020年、東京に転居
現在、あと1勝で二段に昇段のところまできている。
囲碁を知っている側からすると、凄い経歴なんですが、囲碁を知らない人からみるとなんのこっちゃですね。
なんで凄いのか、調べていきましょう。
日本棋院でプロの囲碁棋士になるには?
プロ棋士になるには、英才特別採用推薦枠の別に、主に2つあります。
日本棋院の院生になって採用試験を受ける方法と、外来で採用試験を受ける方法があります
日本棋院の院生でプロ棋士になるには?
年齢に応じた棋力が必要で、試験対局と面接(院生師範の審査)があり、
申請時に14歳・中学2年在学中以下でないと院生にはなれません。
院生には、東京(本院)・大阪(関西総本部)・名古屋(中部総本部)の3か所で入ることができます。
例えば東京(本院)だと、年4回の試験があります。
年齢に応じた棋力というのは、例えば14歳でアマチュア六段の棋力が必要です。
ちなみに、アマチュアの六段とプロの初段には超えられない位の棋力の差があります。
町の碁会所で強いからプロになっちゃおうか?と言ってなれるものではありません。
院生は、AクラスからFクラスまであり、採用試験にチャレンジできる人はAクラスの
成績の上位1位から10位までが採用試験の本戦に進めます。
院生は、週末の土日に集められて対局する塾みたいなもので、勝率によって入段やクラスが変わるため、プロ棋士を目指している子供たちはたとえ修学旅行などと重なったら修学旅行を休んでも院生の対局に出席するそうです。
また、院生の定年は17歳。
いくら強くても18歳になれば院生を卒業しなくてはなりません。
17歳までに採用試験に合格しプロ棋士になれればいいですが、なれないと以降は外来で受けることになります。
日本棋院の外来の採用試験を受けるには?
毎年8月の5日間にわたり、棋譜審査に通過した人達でリーグ戦を行い、その上位4名が予選通過。(下記で、[外来]と記載)
棋士採用試験について?
冬季棋士採用試験
[外来] 冬季棋士採用試験外来予選通過者・・・4名
[院生] 7、8 月の成績で総合成績 11位~20位・・・10名
総計 14名でリーグ戦を行い、上位7名が「本戦」に出場。
「本戦」では7,8月の成績で院生1~10位者と予選勝者6名でリーグ戦を行い、上位2名がプロ棋士になれるそうです。
夏季棋士採用試験
4月~6月の院生で総合成績1位の人がプロになれます。
女流棋士採用試験
女流棋士にも門戸を開くという意味で、女性は別に採用試験があります。
合同予選 上位6名と各本部推薦院生、棋士採用試験本戦出場者 でリーグ戦を行い上位1名がプロ棋士になれます。
年齢制限
院生は18歳になると卒業しなくてはならないと書きましたが、
外来なら何歳でも受けることができるわけではなく23歳未満の男女という条件があります。
囲碁はスポーツだと言われていますが、他のスポーツ競技同様小さいうちから始めないとプロにはなれないようです。
まとめ
冬季採用試験では、「外来」「院生」から勝ち上がった2名がプロ棋士になれる。
夏季棋士採用試験 では、4月~6月の総合成績1位の人が1名がプロ棋士になれる。
女流棋士採用試験の上位1名がプロ棋士になれる。
以上の5名が日本棋院(本院)の正棋士の年間採用枠になります。
また、大阪(関西総本部)・名古屋(中部総本部)からは各1名
他には、特別採用棋士枠として、女流特別採用棋士、外国籍特別採用棋士や仲邑菫さんが入段した英才特別採用推薦棋士は特別推薦棋士として、正棋士になるには条件があるようです。
採用試験を受けるには年齢制限がある。男女ともに23歳未満
仲邑菫さんが入段した英才特別採用推薦棋士とは?
英才特別採用推薦棋士制度の新設について
<趣旨>
棋道の継承発展、内外への普及振興を目的とし、囲碁世界戦の優勝を目指すなど、最高レベルの棋士となるべく、英才特別採用推薦棋士制度を新設した。<採用基準>
候補者の実績と将来性を評価し、日本棋院の現役7大タイトル保持者および、ナショナルチーム監督とコーチ3分の2以上の賛成により、審査会及び常務理事会を経て決定する。
尚、日本棋院の棋士2名以上の推薦があるものを候補者とする。<採用年齢>原則として小学生とする。
引用元:日本棋院
現在、日本の囲碁界は中国や韓国に後れを取っているようです。
ですから、小さいうちから世界に通用する人を育てるという目的があるようです。
なんでも、仲邑菫さんはプロに入段前に韓国に囲碁留学をしていた時に覚えた韓国語が話せるそうです。
そういう意味では碁盤を離れた後にも国際交流ができていいですね。
仲邑菫さん、最年少二段まであと1勝
囲碁の小学生棋士、仲邑菫初段(12)は11日、大阪市北区の日本棋院関西総本部で打った棋聖戦ファーストトーナメント予選で但馬慎吾六段(37)に248手で白番半目勝ちした。2019年4月のプロデビュー以来、昇段対象棋戦では29勝目で、最年少での二段昇段へあと1勝とした。15日に東京本院(東京都千代田区)である阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦予選Bの松原大成六段(48)戦で昇段に挑む。
引用元:毎日新聞
3月11日にこのようなニュースが飛び込んでいました。
入段直後はなかなか勝てなかったようですが、その後はどうやら着々と勝率を伸ばしているようです。
ぜひ、気負わずに最年少二段にむけて頑張って欲しいです。
まとめ
仲邑菫さんが入段した英才特別採用推薦棋士が正棋士になるには、条件があるようです。
- 男子は七段、女子は五段に到達する
- リーグ入りする
- タイトルを獲得する
なかなか大変な壁だと思いますが、まだ小学生!高みを目指して頑張って欲しいですね。
応援しています。
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